サブタイトルの【「これを食べれば健康になるの」のウソを暴く】が刺激的。著者の専門分野なのか「腸内細菌」対する言及が目立つ面白い本。意外に専門的なので難しく感じたのはナイショ。驚いたのは11章の「糖類」の項目で歯科にも言及があったところ。2015’に原著は出版されたようだが英国では毎週500人の子供が抜歯のため入院しており、ジュースブームで大人の虫歯も増加しているとのこと。また、怖るべき指摘としてマウスウォッシュ(リステリンやモンダミン等)を日常使用していると無害な微生物を全滅させ、有害な細菌を増やし歯科疾患を増加せるという。さらにマウスウォッシュの頻用は血圧上昇や心臓病リスクを増大させる可能性が疑われているって初めて知ったわ。知るべきことはまだあるなぁ。
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歯科衛生士の求人倍率が熊本市内で10倍弱、博多で20倍越え、大都市圏では40~50倍という話を聞いた。離職率が6~7割なので仕方ないかも。看護師に代表される「感情労働」なのに報酬が低く、時間の融通がより効かない点が主原因なのは明白。しかし、そこに踏み込んだ対策を聞いたことがない。正直に言えば保険診療の患者・国民負担を増やすか、保険診療内容を制限するかしかないだろう。(欧米で歯科従事者のステイタスが高いのは診療報酬が高いからだろうと推測している。外国人の患者もたまに診るけど結構“?“な治療跡も多いしねぇ。歯科治療は日本帰る海外居住者も珍しくないから技術的な差はないと思う。)